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【 新群書類従 】

(2022.11.06)
(2022.11.30補訂)
提供者:ね太郎
 
 
第一 演劇 目次第二 演劇 目次第三 演劇 目次第四 演劇 目次第五 歌曲 目次
第六 歌曲 目次第七 書目 目次第八 舞曲 目次
pp 417-418欠
第九 歌曲 目次第十 狂歌 目次
 
   新群書類従 例言
一 本編採録するところの書は、すべて徳川氏の世の撰著編述にかかるもの、ならびに徳川氏の世の文芸風俗に緊密の関係ある其前後の撰著編述にかゝり、未だ世に刊行せざるもの、若くは漸く湮滅せんとするものを収めたり。これ新群書類従の特色として、本会の尤も苦心したるところなり。
一 古書を新刊する、増訂校正して之を公にするを利益ありとすべきものあり。また旧に依りて改めず、純ら古色を存して、影本に等しきものを刊行するを趣味ありとすべきものあり。本編採録するところの書、或は大に新訂し、或は殆と覆刻して、必ずしも画一ならずと雖も、要するに皆観者をして不利益無趣味の歎を発せざらしむるを期す。其新訂を歴たると、旧様に依れるとは、一々其書の巻端に就て之を知るべし。
一 本編凡て十二冊を以て成る。本会は其第一冊より第六冊迄を水谷不倒氏に、第七冊より第十二冊迄を幸田露伴氏に託して各厳密精細なる原稿の編纂校訂を経たり、されば其原稿の蒐集に於ても、其編輯の方針に於ても終始両氏の親切叮嚀なる周旋教導を煩したる事少からず、爰に之を付記して本会の両氏に対する謝意を表す。
明治三十九年四月
国書刊行会識
 
  緒言
我が邦の叢書、塙氏の群書類従を以て其の魁とす。而して塙氏の期するところ、古を存し旧を徴するにあるを以て、其の収むるところの書、故を採り新を擱く。続群書類従に至つては、『料理物語』・『尤の草紙』等の近古の書を収むと雖も、猶連歌を収めて俳諧を収めず、管絃を収めて演劇を収めず、其の採録の遠きに厚くして近きに薄きや知る可きなり。『燕石十種』出づるに及びて、始めて専ら近古俚俗の書を集む。採録多からずと雖も、然も後の学者其の恵を荷ふこと少からず。蓋し徳川氏府を江戸に開きし以来、世運祥寧民庶和楽、足利氏末造大乱の後を受けたるの故を以て天地一新し、文芸もまた朝紳桑門の手を脱して、市民野人の手に移り、嶄然として面目を前代に異にし、煥乎として文華を一時に発す。今よりして之を論ずれば、徳川氏の世の文芸は、寧ろ前代に比して、其の重んずべきを見て、軽んずべきを見ず、卑近を以て之を鄙むが如きは、実に学者古を尚び近きを侮るの弊のみ。新群書類従は主として徳川氏の世の書冊の、或は伝ふること稀にして観ること罕なるもの、或は未だ刊せずして泯ぶに垂たるもの、或は叢脞断片漸く将に塵散灰滅せんとするものを集め刊して、之を今に頒ち後に貽らんとす。これ強ひて近きに厚くし遠きに薄くするに似たりと謂ふべし。熱りと雖も新といひ、古といふ、斉しく皆仮称なり。今にして徳川氏の前後を論ずるや、おのづから新の名あり古の名あり、今より後にして徳川氏の前後を論ずるや、今の所謂古はもとより古にして、今の所謂新もまた同じく古ならずんばあらじ。然らば則ち古も猶新の如く、新も猶古の如きなり。新群書類従を編する所以の意は、即ち是塙氏か群書類従を編する所以の意ならんのみ。
明治丙午初夏      幸田露伴識
 
目次
新群書類従 第一 演劇
伝奇作書001 目次皇都午睡479 目次   
新群書類従 第二 演劇
脚色余録001 目次讃仏乗273 目次綺語文草425 目次南水漫遊471 目次 
新群書類従 第三 演劇
役者論語001古今いろは評林049芝居乗合話111作者店おろし156並木正三一代噺174
岩井半四郎さいご物語186市川正徳追善曽我194梅幸集225中山文七一代狂言紀244珉獅選260
伝奇作書 追加286娘孝行記335熊野山開帳353業平河内通364御曹司初寅詣386
傾情一張弓390傾城三鱗形402京ひながた420一谷坂落438当麻中将姫まんだらの由来454
箱伝授465今川かな手本480有卦人万倍曽我494  
新群書類従 第四 演劇
花江都歌舞妓年代記続編    
新群書類従 第五 歌曲
四天王高名物語
きんぴらぐんほうやぶり001
頼義金剛山合戦
幷ひやうぶ物語018
しやか八さう記
付仏母まや婦人034
善だう記055日本王代記
幷神武天王のゆらひ072
玉津しまの御本地090四天王大田合戦
すけたけろうやぶり106
なすの与市竹生島詣
付舟いこんの事121
頼光あとめろん138津戸三郎155
義経追善女舞178愛染明王影向松198酒天童子229念仏往生記248清水観音利生物語269
をぐりの判官291隅田川319善光寺336あこぎの平次359薩摩外記正本の序文386
出世太平記387土佐浄瑠璃総目録及序文408名古屋山三郎410京四条おくに歌舞妓428土佐日記449
対面曽我472芳野の内裡495源氏六条通515定家537三世二河白道557
源氏花鳥大全577艶色万歳頼政595和国女眉間尺612通俗傾城三国志631博多露左衛門色伝授653
新群書類従 第六 歌曲
糸竹初心集001松の葉023若みどり110増補松の落葉159淋敷座之慰263
諸国盆踊唱歌299浄瑠璃文句評註難波土産320瑠璃天狗414今昔操年代記505竹豊故事527
歌系図550    
〔 参考 テキスト: 今昔操年代記 竹豊故事
新群書類従 第七 書目
江戸狂歌書目001俳諧書籍目録023浮世草子目録117好色本目録145吉原書籍目録173
続吉原書籍目録185前期青本書目199増補青本年表205増補続青本年表335合巻外題集469
草双紙書目557笑話書目579洒落本目録609中本書目637人情本目録653
読本年表665外題年鑑691   
〔 参考 テキスト:好色本目録(浮世絵文献資料館) 外題年鑑
新群書類従 第八 舞曲
入鹿001大職冠010百合若大臣033志田053満仲078
硫黄が島096築島100鎌田120伏見常盤135常盤問答147
文覚153伊吹165夢合せ174馬揃177木曽願書181
敦盛184那須与一200未来記204笛之巻208鞍馬出215
烏帽子折220腰越242堀河夜討249四国落265静271
富樫298笈さがし299八島310清重327高館333
浜出355景清358切兼曽我381元服曽我393和田酒盛400
小袖曽我415剣讃歎426夜討曽我430十番切450新曲462
張良477    
新群書類従 第九 歌曲
清原右大将001四天王若さかり025四天王女大力手捕軍040京今宮本地057日本両武将始075
源平武将論097敵討のいこん113四天王筑紫責134末武印問答152きさきあらそひ170
天狗羽打187四天王むしや執行206綱金時最後220頼光蜘蛛切240子四天王北国合戦256
四天王最後275公平誕生記294漉根悪太郎311公平花だんやぶり335公平化生論351
公平関やぶり370公平末春いくさろん389公平天句問答409八幡太郎誕生記418渡辺智略記432
やはき合戦453勇金平475渡辺三田合戦483菅原親王501公平つるきのりつくわ525
公平武者執行542公平入道山めぐり561いかつち論577殿上闇討女袖鑑597よりまさ615
頼朝三嶋詣638ごばん忠信659義経地獄破668あさいなしまわたり676 
新群書類従 第十 狂歌
古今夷曲集001後撰夷曲集077狂言鶯蛙集189和歌後万載集261吾吟我集巻319
卜養狂歌集358狂歌鳩杖集384家土産396狂歌酔竹集411六樹園家集444
朱楽館家集461滄洲楼家集473狂歌酔吟稿百首481めでた百首夷歌486仙台百首493
狂歌百鬼夜狂501評判飲食狂歌合514