FILE 57
【 義太夫大鑑 附 義太夫手鑑 】
(2005.09.18)
(2010.05.20更新)
上巻
第十二章 明治時代の義太夫節
明治の斯界を代表した越路太夫と大隅太夫 越路太夫の略伝 養父に素人浄瑠璃の仲間−彼の初稽古−太夫志願−野澤吉兵衛の門に入る−初めての旅興行−江戸に下る−越路と改名−江戸興行中の苦心と難行−吉兵衞の死−京都に帰り春太夫の下に頼る−彼の不平−春太夫の懇諭−初めて文楽座に入る−当時の文楽座の顔振−次第に名誉をあらはし来る−櫓下と成る 越路の長所と大隅の長所 越路に対する批評 大隅が人気を博した二ツの原因
下巻
第三章 語り方の理論
○ 理論の応用=先人の遺訓
竹本越路太夫の芸談芸の立替 今の太夫の修業振 三味に附かぬ工夫 容器の内部を辿ると外部を辿るとの差 攝津大掾の息 先づ正本を六十遍読め 浄瑠璃の文句を語り殺す 文句研究の一例−『紙治』の「ヤァ−ハア」 東風と西風−竹本派と豊竹派 近松原作の復旧−俗受け悪し−地色 可惜名文句も捨てゝ仕舞はねばならぬ 世話物が困難 時代物は「キュツ」と一ツ 握つて根強くやると語れる 世話物研究の苦心 私の稽古 採長補短 辛かりし修業時代 厳竣な団七師匠 覚束ない「おいだき」の太夫 塩辛声の小僧 不動尊に祈る 団七師匠の声の遣ひ方と大掾の声の遣ひ方 似るに良い所は似ぬ 自己の物とせよ 下手でも素人でも夫れ/\自己の特色 自然の貫目 浄瑠璃の「品」−太夫の品格 附焼刃−自然に剥げて来る 三味の音にも自然の妙豊竹呂太夫の芸談初代鶴澤重造 お菓子を貰ふた坊チヤン太夫 西風と東風 先代呂太夫と住太夫−古靭太夫 其の『三勝半七』『質店』『二十四孝』『鳴八』の絶句−却て評判 綱太夫の『三十三間堂』と古靭太夫の『吃又』 昔は凡べて地声で語る 芝居の真似をする現今の太夫 太夫の調子−同じ鐘楼で打つ鐘の音でも同じ様には行かぬ 文句の研究 『阿漕』の「冥途に急ぐ」−『菅原』の「はしごくて」『壷坂』の「初めて拝む日の光り」『箱根霊験躄』の「紅葉のあるに雪が降る」『忠九』の「浅きたくみの塩谷殿」『吃又』の「何ンなく姫君奪ひ取られ」『国性爺』の「手を上げ」と「手を下げ」十三の『弥作鎌腹』−イタイ/\ 『腰越状』の稽古−冒頭の「酒」の一句−浄瑠璃ぢやない狂言だ−団平師の教訓 『加賀見山』の「待つ間もとけし長廊下」 作者殺し 『播州皿屋敷』の「手許もゆらに汲揚げる」 浄瑠璃を廣く大きく語る工夫 語らずに語ることの研究 語り方の工夫 其例 唇を使ふ老爺の詞−語尾を上げる姫言葉 下町風の娘の詞 娘言葉には歯を使ふ 笑ふ時は奥歯に舌を 攝津大掾の声の使ひ方 鼻で息 詞のだれぬやう−次の詞との聯絡 泣くべき人が泣ては不可 調子がイヌ 一杯に語れ 一枚/\を丁寧に語る 忌み言葉 侍なまり−奴言葉 サワ−ラワ−カワの秘伝 老爺にラワ−侍にカワ−若い者や女中にサワ 空鉄砲一発で酔の醒めるやうな「後藤」では詮なし 明治前後の浄瑠璃芝居
義太夫手鑑本文は義太夫大鑑下巻と同一。以下のページの間に上巻の挿図が挿入されている。
手鑑下記ページの間に | 大鑑上巻下記ページ挿図がある |
15-16 | 64-65 |
35-36 | 094-095 |
57-58 | 146-147 |
73-74 | 108-109 |
111-112 | 692-693 |
117-118 | 682-683 |
121-122 | 304-305 |
129-130 | 202-203 |
139-140 | 368-369 |
155-156 | 414-415 |
159-160 | 510-511 |
165-166 | 390-391 |
203-204 | 202-203 |
221-222 | 524-525 |
237-238 | 410-411 |
提供者:ね太郎