壱月の原点
野崎村:大隅松越名織の弘静=清八八造
四ツ橋文楽座
戦前黄金期がどのようなものであったか。
SPレコードではない劇場の実況録音から、
その雰囲気を含め味わいたいものである。
四ツ橋文楽座
戦前黄金期がどのようなものであったか。
SPレコードではない劇場の実況録音から、
その雰囲気を含め味わいたいものである。
極月の極付
錣=新左衛門「古市油屋」
・お紺のクドキ…まずカカリから。以下典型的な節付を惚れ惚れと語り聞かせる。
・貢と喜助の詞…貢の「何の用じゃ」もよいが、とりわけ従者を特徴付ける奴詞を聞くべし。
・ノリ間…緩急の足取りとともにカワリも見事。岩次と北六の田舎訛は初めて聞いた。
・万野の詞…「古市油屋」と言えばここだが、嫌味より面白い人間味が前面に出て実にうまい。
・お紺のクドキ…まずカカリから。以下典型的な節付を惚れ惚れと語り聞かせる。
・貢と喜助の詞…貢の「何の用じゃ」もよいが、とりわけ従者を特徴付ける奴詞を聞くべし。
・ノリ間…緩急の足取りとともにカワリも見事。岩次と北六の田舎訛は初めて聞いた。
・万野の詞…「古市油屋」と言えばここだが、嫌味より面白い人間味が前面に出て実にうまい。
極月の極処
長局:山城綱=藤蔵弥七
将監閑居:住=勝太郎団二郎藤二郎
極まるということ。
素晴らしいのは当然でありますが、
やはり万感胸に迫るものがあります。
将監閑居:住=勝太郎団二郎藤二郎
極まるということ。
素晴らしいのは当然でありますが、
やはり万感胸に迫るものがあります。
霜月の再感動
鬼界ヶ島:越路=喜左衛門
熊谷陣屋:津=寛治・若=勝太郎
Web上に正しく反映されているか、
冒頭部を聞いていたが、
そのまま段切まで引き込まれてしまっていた。
げに恐ろしき芸力かな。
熊谷陣屋:津=寛治・若=勝太郎
Web上に正しく反映されているか、
冒頭部を聞いていたが、
そのまま段切まで引き込まれてしまっていた。
げに恐ろしき芸力かな。
神在月の鎮静祈願
大蛇退治:綱=弥七
出雲国現出として。
河庄:綱=弥七
道行旅路の嫁入:南部小松伊達路松香小春=松之輔徳太郎団二郎清治勝之輔
山科閑居:越路=喜左衛門・津=寛治
これにて八百万神の御心も安らかに泰ならん。
出雲国現出として。
河庄:綱=弥七
道行旅路の嫁入:南部小松伊達路松香小春=松之輔徳太郎団二郎清治勝之輔
山科閑居:越路=喜左衛門・津=寛治
これにて八百万神の御心も安らかに泰ならん。
菊月の清浄(正常)化
引窓:若タタキ
菊畑:綱咲織南部十九=弥七
祈願には特別の供物があって然るべく、
タタキの稽古は門外不出にして前代未聞、
菊畑は当季を言祝ぐとともに西風の清冽を以て。
菊畑:綱咲織南部十九=弥七
祈願には特別の供物があって然るべく、
タタキの稽古は門外不出にして前代未聞、
菊畑は当季を言祝ぐとともに西風の清冽を以て。
葉月の納得
口三味線:綱=弥七
花菱屋:織=錦糸・日向島:津=寛治
近松物+チャリは最大値。
花菱屋は立端場大将。
日向島の景清には潔さがなければならない。
昭和40〜50年代にはこれがすべてが納得できていたのである。
花菱屋:織=錦糸・日向島:津=寛治
近松物+チャリは最大値。
花菱屋は立端場大将。
日向島の景清には潔さがなければならない。
昭和40〜50年代にはこれがすべてが納得できていたのである。
文月の美声家
日高川:伊達伊達路=八造新三郎
一力茶屋:綱津春子=寛治弥七
洋の東西も過去現在未来も問わない高音の魅力。
声屋と貶されることもあるようだが、
付けてある節を辿れないようでは貶すにも値しない。
語りや「情」という語が音曲性の免罪符となるようでは、
浄瑠璃義太夫節もオシマイだろう。
一力茶屋:綱津春子=寛治弥七
洋の東西も過去現在未来も問わない高音の魅力。
声屋と貶されることもあるようだが、
付けてある節を辿れないようでは貶すにも値しない。
語りや「情」という語が音曲性の免罪符となるようでは、
浄瑠璃義太夫節もオシマイだろう。
水無月の関連
めりやす集:綱=弥七他
ちゃり:吉永孝雄;宝引_綱=弥七;笑薬_津=寛治団六
これが劇場公演関連企画とはどういうことか。
演目という表面的なものではないことは明かで、
この半世紀以前の奏演が断絶と感じられないかどうか、
各々の耳で確認していただきたいのである。
ちゃり:吉永孝雄;宝引_綱=弥七;笑薬_津=寛治団六
これが劇場公演関連企画とはどういうことか。
演目という表面的なものではないことは明かで、
この半世紀以前の奏演が断絶と感じられないかどうか、
各々の耳で確認していただきたいのである。