葉月の系譜
大井川:越登=浅造
大井川:土佐=吉兵衛【邦楽百選19650709
美声家、
「ひれふる山の悲しみも」
この節付を見事に語ってこその太夫。
人形も大井川の棒杭で見せ場を作るのだから。
この系譜は大切にしたいものである。
大井川:土佐=吉兵衛【邦楽百選19650709
美声家、
「ひれふる山の悲しみも」
この節付を見事に語ってこその太夫。
人形も大井川の棒杭で見せ場を作るのだから。
この系譜は大切にしたいものである。
文月の燻銀
浜松小屋:南部=錦糸19670627NHKR
笑い薬:住=勝太郎19550702QR
「一見地味であるが、実際は力があったり、魅力があったりするもの。」
黄金の輝きは最上だがそれはそれで疲れる。
横綱は至上だが肩か凝ることがある。
燻銀の芸にはまたとない価値があり、
耳にも心にもしみじみと染み入るものである。
笑い薬:住=勝太郎19550702QR
「一見地味であるが、実際は力があったり、魅力があったりするもの。」
黄金の輝きは最上だがそれはそれで疲れる。
横綱は至上だが肩か凝ることがある。
燻銀の芸にはまたとない価値があり、
耳にも心にもしみじみと染み入るものである。
水無月の一期一会
寺子屋:若=重造19620524本牧亭
寺子屋:十九=団六・綱=弥七・春子=松之輔19670219NHKTV朝日座
その場に居合わせてこそ。
熱気が伝わる。
舞台と客席との一体化。
それは今も変わらない、
はずなのであるが・・・
寺子屋:十九=団六・綱=弥七・春子=松之輔19670219NHKTV朝日座
その場に居合わせてこそ。
熱気が伝わる。
舞台と客席との一体化。
それは今も変わらない、
はずなのであるが・・・
皐月の十全
大津宿屋:織=錦糸・松右衛門内;伊達路=団六・津=寛治19680811TV
逆櫓:若=綱造19510801放
しっくりきて自然、
満ち足りて堪能、
違和感なく心地よし。
今となってはいかにこれらが至難の技か、
どちらも嘆息するばかりである。
逆櫓:若=綱造19510801放
しっくりきて自然、
満ち足りて堪能、
違和感なく心地よし。
今となってはいかにこれらが至難の技か、
どちらも嘆息するばかりである。
卯月の重々
市若切腹(前):呂=綱造195109NHK
市若初陣(後):若=重造19660531NHKR
東風元祖の大曲であり、
なかなかの難曲でもある。
かつまた今後半世紀以上の懸隔となろうし、
この襲名披露をよき機会として、
徹底的に聴き重ねておくべきである。
市若初陣(後):若=重造19660531NHKR
東風元祖の大曲であり、
なかなかの難曲でもある。
かつまた今後半世紀以上の懸隔となろうし、
この襲名披露をよき機会として、
徹底的に聴き重ねておくべきである。
弥生の予祝
予習とするは烏滸がましきが故に、
予祝として言祝ぎを兼ねた。
半世紀以上に渡り未上演であるならば、
一ヶ月間は耳に馴染ませる必要もあろう。
さすれば目にも浮かぶものがあるはずだ。
予祝として言祝ぎを兼ねた。
半世紀以上に渡り未上演であるならば、
一ヶ月間は耳に馴染ませる必要もあろう。
さすれば目にも浮かぶものがあるはずだ。
如月の膾炙
酒屋:6土佐=7吉兵衛SP
酒屋:南部=吉弥SP
なますもあぶり肉も口福である。
ゆえに広く人々に愛された。
この酒屋お園のクドキもまた、
耳福そのものであった。
この時代の喜びを感受すべきである。
酒屋:南部=吉弥SP
なますもあぶり肉も口福である。
ゆえに広く人々に愛された。
この酒屋お園のクドキもまた、
耳福そのものであった。
この時代の喜びを感受すべきである。
睦月の首尾
四条河原:織=藤蔵・堀川猿廻;土佐=吉兵衛団六・若=勝太郎団六【菅権藤19640531TV朝日座
八百屋・火見櫓:越路=喜左衛門【越路喜左衛門簑助19700125NHK3TV
上々という観点ではなく、
端場からそして落合まで、
一貫してこそという意味である。
去年今年貫く棒の如きもの、
浄瑠璃もまた然りであろう。
八百屋・火見櫓:越路=喜左衛門【越路喜左衛門簑助19700125NHK3TV
上々という観点ではなく、
端場からそして落合まで、
一貫してこそという意味である。
去年今年貫く棒の如きもの、
浄瑠璃もまた然りであろう。
拾弐月の継承性
九郎助住家:山城=藤蔵19520109NHKR
綿繰馬:綱=弥七19610717
8ミリで写し取ったよう、
そう言われていたこともあったが、
こうして聴き比べてみると、
学ぶとはまねぶことであって、
本質を継承した上で、
芸はまた個性において開花することがわかる。
綿繰馬:綱=弥七19610717
8ミリで写し取ったよう、
そう言われていたこともあったが、
こうして聴き比べてみると、
学ぶとはまねぶことであって、
本質を継承した上で、
芸はまた個性において開花することがわかる。
拾壱月の存在感
引窓:相生=重造
袖萩祭文:若=重造[19650603]R
三味線は伴奏ではなく主奏楽器であるとわかっていても、
実際耳にしてそれと実感するのはなかなか困難である。
三業の中で最もわかりにくいとされるのであるが、
これらを聞けば、
その存在感を明確に認識できるのである。
袖萩祭文:若=重造[19650603]R
三味線は伴奏ではなく主奏楽器であるとわかっていても、
実際耳にしてそれと実感するのはなかなか困難である。
三業の中で最もわかりにくいとされるのであるが、
これらを聞けば、
その存在感を明確に認識できるのである。