一月の清浄
清祥と記すためにも、
危機感をもって、
正常化しなければなりません。
佐太村:綱=弥七
この段切の足取りこそ、
平成の三十年間で忘れ去られていたもの。
新吉原揚屋:土佐=吉兵衛
宮城野のクドキが届いてこそ。
そのように節付けされているのです。
道行初音の旅:山城綱津松雛=寛治郎弥七清友新三郎友十郎寛弘
道行恋苧環:綱松南部=清六弥七錦糸
あらためて、
道行とはどういうものかを再確認いや再発見しなければなりません。
姫戻り:呂=団六―金殿:津=寛治【勘十郎栄三】
端場の重要性と魅力、
そして四段目切場の風ということ。
危機感をもって、
正常化しなければなりません。
佐太村:綱=弥七
この段切の足取りこそ、
平成の三十年間で忘れ去られていたもの。
新吉原揚屋:土佐=吉兵衛
宮城野のクドキが届いてこそ。
そのように節付けされているのです。
道行初音の旅:山城綱津松雛=寛治郎弥七清友新三郎友十郎寛弘
道行恋苧環:綱松南部=清六弥七錦糸
あらためて、
道行とはどういうものかを再確認いや再発見しなければなりません。
姫戻り:呂=団六―金殿:津=寛治【勘十郎栄三】
端場の重要性と魅力、
そして四段目切場の風ということ。
拾弐月の日々更新
今月はともかくも、
国立劇場小劇場の公演が無事千秋楽を迎えられるよう、
日々思いを新たにしていかなければなりません。
油断も狎れも最悪の結果しか招かないのですから。
国立劇場小劇場の公演が無事千秋楽を迎えられるよう、
日々思いを新たにしていかなければなりません。
油断も狎れも最悪の結果しか招かないのですから。
拾壱月の悲喜交交
野崎村:山城=藤蔵
十種香:春子=勝太郎
九郎助住家:小松=叶太郎・十郎詮議;十九=燕三・実盛物語;相生=重造・綿繰馬;津=寛治
どれもこれもすばらしいの一言に尽きます。
それでも、
無理をさせる必要はなかったのに、とか、
病とは実に憎むべきものである、とか、
道を閉ざすことになると思い至らなかったのか、とか、
繰り言が口をついて出るのも事実です。
劇場の公演も、
再開(再会)万歳の喜びだけに包まれていればよいのですが・・・。
昔を今になすよしもがな。
十種香:春子=勝太郎
九郎助住家:小松=叶太郎・十郎詮議;十九=燕三・実盛物語;相生=重造・綿繰馬;津=寛治
どれもこれもすばらしいの一言に尽きます。
それでも、
無理をさせる必要はなかったのに、とか、
病とは実に憎むべきものである、とか、
道を閉ざすことになると思い至らなかったのか、とか、
繰り言が口をついて出るのも事実です。
劇場の公演も、
再開(再会)万歳の喜びだけに包まれていればよいのですが・・・。
昔を今になすよしもがな。
拾月の様子見
すべては小康状態にあります。
浄曲窟においても今月は「鳴りを潜める」ことにいたします。
この判断の正誤は、
早ければ翌月において明らかなものとなりましょう。
浄曲窟においても今月は「鳴りを潜める」ことにいたします。
この判断の正誤は、
早ければ翌月において明らかなものとなりましょう。
玖月の三和会
廓噺:つばめ=喜左衛門勝平
尼ヶ崎:若=勝太郎
四分の三世紀前の過去を持ち出しているのではなく、
「いま・ここ」に三つの和が必要とされているということです。
思いはまず劇場公演へ巡らされるでしょうが、
現代日本の現状にこそ真っ先に当て嵌められるべきものでありましょう。
尼ヶ崎:若=勝太郎
四分の三世紀前の過去を持ち出しているのではなく、
「いま・ここ」に三つの和が必要とされているということです。
思いはまず劇場公演へ巡らされるでしょうが、
現代日本の現状にこそ真っ先に当て嵌められるべきものでありましょう。
捌月の再認識
つばめの語る女たちの魅力的なこと。
相子は浄瑠璃が血肉化しているし。
(勝平と十九はあらためて悔やまれる)
もちろん、
津の団七と義平次の聞き比べを楽しんでいただくのですが、
まずは寛治の三味線に耳を傾けられますよう。
相子は浄瑠璃が血肉化しているし。
(勝平と十九はあらためて悔やまれる)
もちろん、
津の団七と義平次の聞き比べを楽しんでいただくのですが、
まずは寛治の三味線に耳を傾けられますよう。
疫病神退散祈願
疫病神退散祈願
三婦内:つばめ=錦糸・相子=勝平・長町裏;津十九=寛治196407NHKR
長町裏:相生津=寛治19620728TV
捌月の疫病神退散祈願
三婦内:つばめ=錦糸・相子=勝平・長町裏;津十九=寛治196407NHKR
長町裏:相生津=寛治19620728TV
秋祭りは収穫感謝、
夏祭りは疫病退散。
なお、
疫病神とはもちろん比喩的な意味であり、
ウィルスとの共存を正しく図るためであります。
三婦内:つばめ=錦糸・相子=勝平・長町裏;津十九=寛治196407NHKR
長町裏:相生津=寛治19620728TV
捌月の疫病神退散祈願
三婦内:つばめ=錦糸・相子=勝平・長町裏;津十九=寛治196407NHKR
長町裏:相生津=寛治19620728TV
秋祭りは収穫感謝、
夏祭りは疫病退散。
なお、
疫病神とはもちろん比喩的な意味であり、
ウィルスとの共存を正しく図るためであります。
漆月の飢餓感
人形浄瑠璃は録音・録画のみにてはどうにもならぬ、
劇場で演じてこそとの思いが満ち溢れんことを。
空腹の茶漬けは利休の専売特許に非ず。
劇場で演じてこそとの思いが満ち溢れんことを。
空腹の茶漬けは利休の専売特許に非ず。
陸月の再会祈願
浜松小屋:南部=錦糸19670627NHKR
笑い薬:住=勝太郎19550702QR
宿屋:綱=弥七寛弘・大井川;土佐=吉三郎196307朝日座NHKR
平らに成った時代、
「情」を押し出せば、
大団円に至るように思われました。
その結果がこの令和です。
昭和がいかに黄金時代であったか、
これらを聞けば、
金メッキとの差異が明確に成りましょう。
観客の反応も含めて。
その耳をもつことにより、
劇場で再び浄瑠璃義太夫節と再会てきますことを。
笑い薬:住=勝太郎19550702QR
宿屋:綱=弥七寛弘・大井川;土佐=吉三郎196307朝日座NHKR
平らに成った時代、
「情」を押し出せば、
大団円に至るように思われました。
その結果がこの令和です。
昭和がいかに黄金時代であったか、
これらを聞けば、
金メッキとの差異が明確に成りましょう。
観客の反応も含めて。
その耳をもつことにより、
劇場で再び浄瑠璃義太夫節と再会てきますことを。
伍月の比較対照
「質店」(「蔵前」を除く)には詞章しかありませんが、
山城の語りを比べることで浮かび上がることがたくさんあります。
それにしてもこの「質店」は空前絶後です。
劇場の聴衆(観客)が完全に飲み込まれている様子もわかります。
「壺坂」はいうまでもなく名人大団平が節付けしたもの。
寛治師は団平の心酔者でもありましたから、
同じく団平の直弟子を名乗る道八の芸談を同時に読むことで、
これまた多くのことを知ることができるのです。
山城の語りを比べることで浮かび上がることがたくさんあります。
それにしてもこの「質店」は空前絶後です。
劇場の聴衆(観客)が完全に飲み込まれている様子もわかります。
「壺坂」はいうまでもなく名人大団平が節付けしたもの。
寛治師は団平の心酔者でもありましたから、
同じく団平の直弟子を名乗る道八の芸談を同時に読むことで、
これまた多くのことを知ることができるのです。