おなまえ
Eメール
タイトル
メッセージ
参照先
削除キー (英数字8文字以内)   情報を保存
画像認証 (右画像を入力) 投稿キー

3月の良弁杉

志賀の里:綱=弥七[19620119]R
桜の宮:綱織文字十九=弥七団六団二郎19600819
東大寺:伊達路=徳太郎19690511
二月堂:越路=喜左衛門19690511

「表現に当って、いうところの彦六系文楽系ということもあります。
 変えようのないものもあって、それは、初演は誰であろうと、
 大正昭和には古靱師匠しか勤めていないもの、そうです、「二月堂」とか「鬼界ヶ島」。
 古靱師匠が完成したようなもんですから、これはそんなに直さなかったですよ。」
 (「喜左衛門師匠(二)」『四代竹本越路大夫』)
勘定場 2022/02/28(Mon) 22:33 No.49

2月の彦六座

豊竹山城少掾引退披露口上:津つばめ綱若195901
二月堂(対面部分):山城綱=藤蔵195901【名人山城少掾を聞く
二月堂:綱=弥七196502朝日座

「彦六座こそ、あらゆる困窮と戦い、芸術的には実に絶大なる存在意義と功績を残した
 (この具体的説明をすれば非常に長くなるから、残念乍ら省略する)に拘らず、
 営業的には遂に敗退の憂目を見たもっとも適切な例である。
 そこには、『舞台で死ね』と根本教訓をして遂に自らその範を垂れた大団平を首班として、
 大隅大夫、組大夫等が真に死物狂いの芸をして、前受が悪うて客が続かず
 華麗な文楽座に営利的敗北をしたのである。」(鴻池幸武)
勘定場 2022/01/31(Mon) 19:13 No.48

1月の継承

質店:山城=弥七
二条城配膳:伊達路=団六【玉男19701025TV
夕顔棚:小松=団二郎・尼ヶ崎:(前)省略・相生=重造【沼亀松紋十郎19680421TV

懐古と聞くか温故と聞くか。
それにしてもこのナツカシサは、
まさにナツクの原意そのままである。
昭和四十年代を知る人ならば。
勘定場 2022/01/01(Sat) 00:07 No.47

十二月の大作

殿中刃傷:相生=重造19671223NT
判官切腹:山城=藤蔵19530729NHK

暮れの第九が定番となった経緯、
訳知り顔にここへ書く必要もありませんが、
あらゆる意味で大作であるということと、
関係があるのはやはり確かでしょう。
ならば、
浄瑠璃義太夫節における暮れの大作とは、
独参湯を置いての他はありますまい。

相生重造は現下の新時代において再評価されるべきで、
越路・清六いずれも三代目の薫陶を受けた人ですから。
「音曲の司」復権の令和であります。

山城については今更何を付け加えんやではありますが、
越路・津とこれはともに四代目の証言通り、
最盛期は受領直後までと心して耳を傾ければ、
藤蔵の功がいかに大きいかを感じ取れます。
勘定場 2021/12/01(Wed) 17:51 No.46

十一月の競演

神崎揚屋:綱=喜左衛門19680709NHK
松右衛門内〜逆櫓:若=勝太郎19590128NHK
逆櫓:若=綱造19510801放
葛の葉子別れ:つばめ=喜左衛門【文楽シリーズ7大西19641025NHKR

綱は死の半年前の録音、
喜左衛門も引き受けてかつその体調に配慮した足取り。
しかし名人芸は確実に大和風を辿る鮮やかさ。
若こそ三段目切語りという証左にして、
両三味線での聴き比べも贅沢な限り。
喜左衛門は大和風を最も好んだと、
そしてつばめはすでに女性主人公を語らせては第一人者の格。
勘定場 2021/10/31(Sun) 22:46 No.45

十月の休養

神々は出雲へご参集。
宣言解除だと騒いだ挙げ句の果てとならぬよう、
ここは控えるに越したことはありますまい。
勘定場 2021/10/01(Fri) 20:20 No.44

九月の臨場

寿式三番叟:若つばめ古住=綱造喜左衛門燕三19550102
引窓(後):[綱]
北国屋:春子=松之輔・仇討;十九小松=燕三196703

綱造の剛健は掛け声とともに他に代替すること叶わず、
綱の躍動と威勢に加え「引窓」を聞けるのが唯一無二、
『伊賀越』五段目でこの顔触れは未来永劫あり得まい。
勘定場 2021/09/01(Wed) 05:56 No.43

八月の不易

古市油屋:綱=寛治19660828NHK3TV放
三浦住家:綱=弥七

流行による惨憺たる有様は、
「いま・ここ」にしがみつく故。
深謀遠慮はもちろんのこと、
回顧(懐古)という言葉の真実を、
知らない限り明日はありますまい。
勘定場 2021/08/01(Sun) 05:59 No.42

七月の吟味

味わうとは、
繰り返しであり、
比較対照でもあります。
それでこそ、
本物や真に到達できるのです。

『生写朝顔話』再々提示
勘定場 2021/07/03(Sat) 06:32 No.41

六月の本物

季節柄といい、
引き続く禍といい、
もはや代替ではなく、
これこそ本物とするのは、
決して過言ではありますまい。

通し狂言をきく『生写朝顔話』
勘定場 2021/06/03(Thu) 16:03 No.40

- LightBoard -