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【 依田学海・小永井小舟評 新評戯曲十種 甲乙 】
(2007.5.18掲載)
(2018.10.01補訂)
依田学海・小永井八郎評 新評戯曲十種 甲乙 (1880.7.3,1881.1.20版権免許)をpdfファイル化したものです。
表紙
甲 依田学海評
甲
扉 成島柳北序
甲
並木宗輔伝
甲
凡例四則
甲
一谷嫩軍記 第三回上 石屋之段
甲
一谷嫩軍記 第三回下 熊谷陣屋之段
甲
巌谷一六跋 版権免許
乙 小永井小舟評
乙
扉 森春濤題辞
乙
例言
乙
忠臣講釈 第七回 喜内住家之段
乙
忠臣講釈 第八回 宅兵衛喜上使之段
乙
関根痴堂題辞 版権免許
『いつぞやお話の。浄瑠璃通解の御稿本は。その後博文館の内山正如君御持参なされ候て。ざつとながら拝見いたし候。今ははや十数年以前の事にて候が。
依田学海小永井小舟両翁の。新評戯曲十種
の出で候ひしとき。小生喜びて之を読み候ひき。しかしその時は。たゞ一の谷嫩軍記と。忠臣講釈と。二つのみにて候ひしかば。何となく飽かず思ひ居り候ひしに。今度の御著述にて。大に渇を慰し申し候。特に近年は。寄席に行く機会もなく。何々傑作集などを。繙く場合も少く候ひし折柄とて。一段面白く覚え候。この書公になり候はゞ。世間定めて小生と。感を同じくする人多く候はん。近年浄瑠璃最も流行して。之を語りて楽む者頗る少からず。之を聴く人勿論多く。之を見る仲間は尚それよりも多しと承り候が。貴下の此著続々出で候はゞ之を読む者。最も多きに居ることゝなり候はん。・・・・ 明治卅六年六月五日 東京にて 三上参次 大阪にて 山本信吉殿』(
浄瑠璃通解
第一編)
参考:依田学海著『新評戯曲』(庚寅新誌社1894.1):伽羅千代萩,彦山権現誓助太刀, 近江源氏先陣館,八陣守護城小田館の段,生写朝顔話宿屋の段,関取千両幟,出世景清,平仮字盛衰記)(
国会図書館近代デジタルライブラリー掲載
)
提供者:ね太郎