序章 | 007 |
第一章 近松門左衛門の作劇法 -近松の人間観- | 017 |
第一節 近松の人物造型 -人形浄瑠璃の持つ精神と近松の視点- | 019 |
第二節 『国性爺合戦』考 -三段目の老母像を中心に- | 029 |
第三節 『国性爺合戦』試論 -老母像造型の意味- | 047 |
第四節 『用明天王職人鑑』における仏教の救済 | 063 |
第五節 近世演劇と『曾我物語』 -近松の曾我物に見られる作劇法をめぐって- | 071 |
第二章 近松没後の竹本座と豊竹座の作劇法 -伝承の解釈と時事の取入れ- | 089 |
第一節 『工藤左衛門富士日記』小考 -「鶴殺し」と吉宗による幕府放鷹制度の復活をめぐって- | 091 |
第二節 『大仏殿万代石楚』考 -浄瑠璃における景清像の到達点- | 107 |
第三章 文耕堂の作劇法 -奇抜な発想と歴史へのまなざし- | 129 |
第一節 『ひらかな盛衰記』論 -勇士としての救済と鎮魂- | 131 |
第二節 『ひらかな盛衰記』序切の意義 -木曾義仲の解釈をめぐって- | 149 |
第三節 時代浄瑠璃における歴史解釈 -木曾義仲の造型をめぐって- | 165 |
第四節 『御所桜堀川夜討』考 -文耕堂の素材解釈の独自性- | 195 |
第五節 浄瑠璃作者文耕堂の特色 -『三浦大助紅梅革+勺』を中心に- | 215 |
第四章 最盛期浄瑠璃の作劇法 -先行作品の解釈と趣向の充実- | 229 |
第一節 合作期浄瑠璃が見出した「卿の君」 -頼朝・義経の不和をめぐって- | 231 |
第二節 朱の鳥居・玉垣と義経・狐忠信 -『義経千本桜』と伏見稲荷- | 249 |
第三節 『仮名手本忠臣蔵』における刃傷事件脚色の方法 -〃小栗〃から〃太平記〃へ- | 259 |
第五章 近松半二とその後の展開 -個の発見- | 277 |
第一節 『役行者大峰桜』考 -「逆転」の局面の作品構造における意味づけ- | 279 |
第二節 近松半二の描いた「文禄・慶長の役」 -『山城の国畜生塚』『天竺徳兵衛郷鏡』をめぐって- | 303 |
第三節 「夕顔棚」とさつき -『絵本太功記』十段目の読み- | 321 |
初出一覧 | 341 |
あとがき | 345 |
索引 | 巻末 |