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 【 黒石陽子 近松以後の人形浄瑠璃 目次 】

(2007.05.05)

 

序章007
第一章 近松門左衛門の作劇法
    −近松の人間観−
017
 第一節 近松の人物造型
     −人形浄瑠璃の持つ精神と近松の視点−
019
 第二節 『国性爺合戦』考
     −三段目の老母像を中心に−
029
 第三節 『国性爺合戦』試論
     −老母像造型の意味−
047
 第四節 『用明天王職人鑑』における仏教の救済063
 第五節 近世演劇と『曾我物語』
     −近松の曾我物に見られる作劇法をめぐって−
071
第二章 近松没後の竹本座と豊竹座の作劇法
    −伝承の解釈と時事の取入れ−
089
 第一節 『工藤左衛門富士日記』小考
     −「鶴殺し」と吉宗による幕府放鷹制度の復活をめぐって−
091
 第二節 『大仏殿万代石楚』考
     −浄瑠璃における景清像の到達点−
107
第三章 文耕堂の作劇法
    −奇抜な発想と歴史へのまなざし−
129
 第一節 『ひらかな盛衰記』論
     −勇士としての救済と鎮魂−
131
 第二節 『ひらかな盛衰記』序切の意義
     −木曾義仲の解釈をめぐって−
149
 第三節 時代浄瑠璃における歴史解釈
     −木曾義仲の造型をめぐって−
165
 第四節 『御所桜堀川夜討』考
     −文耕堂の素材解釈の独自性−
195
 第五節 浄瑠璃作者文耕堂の特色
     −『三浦大助紅梅革+勺』を中心に−
215
第四章 最盛期浄瑠璃の作劇法
    −先行作品の解釈と趣向の充実−
229
 第一節 合作期浄瑠璃が見出した「卿の君」
     −頼朝・義経の不和をめぐって−
231
 第二節 朱の鳥居・玉垣と義経・狐忠信
     −『義経千本桜』と伏見稲荷−
249
 第三節 『仮名手本忠臣蔵』における刃傷事件脚色の方法
     −〃小栗〃から〃太平記〃へ−
259
第五章 近松半二とその後の展開
    −個の発見−
277
 第一節 『役行者大峰桜』考
      −「逆転」の局面の作品構造における意味づけ−
279
 第二節 近松半二の描いた「文禄・慶長の役」
     −『山城の国畜生塚』『天竺徳兵衛郷鏡』をめぐって−
303
 第三節 「夕顔棚」とさつき
     −『絵本太功記』十段目の読み−
321
初出一覧341
あとがき345
索引巻末

 

提供者:ね太郎