・玉英の小巻はこの布陣にあって遜色はなかったし、典薬の妻という格もはみ出さなかったが、(『伽羅先代萩』平成十三年一月公演)
・儲け役下女まんの玉英も素朴でよかった(「淡路町」『冥途の飛脚』平成十四年十一月公演)
・合邦女房の玉英、これまで簑二郎と組まれて損をした感があるが、「六段目」の婆といい、この人は少ない動きの中にこそ見どころがある。よく映ると言っては失礼になる年齢だが、こうして見ると師匠である玉男師の遣い方をよく学んだ結果ということであろう。となれば、尾上や政岡などを遣わせてみるのが面白いというものである。
・玉英は立ち姿と動きに滑らかで艶のある遣い方は、年嵩の姉的な少女という趣さえ感じさせるほど魅力的であった。(『二人禿』平成十九年一月公演)
・三浦母の玉英はすっかり婆が持ち役になってきたが…、玉男遺産の一つである不動の動をいつの間にか身に付けていたのが驚きである。
・婆の玉英は嘆息するほどピタリであり、(「すしや」『義経千本桜』平成二十一年四月公演)