鶴澤 咲広
都下女義太夫中、その老練家に指を屈せんか、嬢の如きは五指に洩れざる者なり、嬢は常に後進を導くに勤め、出席の多くは弾手となりて太夫を助けつゝあり、目下京を去て坂地に客たりと聞く、遠からず帰京の日を待ちて、それが芸評は技芸の経歴と倶に掲ぐる所あらん
【義太夫雑誌49:14評判】