豊竹 呂太夫

   
   
 
阪地文楽座の大物語りとして仰がるゝ豊竹呂太夫、越路の艶麗なると、津の精緻なるとの間に立ちて克く其配合に狂言の興味を増す、同座に欠くべからざる大太夫なり、其語り振りの厳格壮大、其詞の確りとして何処までも幅に富む芸風は他に其類を求むるも得難き斯道の名家と云ふべし
【義太夫雑誌56:18面影抄】
 
 
参照 此君帖 竹本呂太夫