竹本 伊達太夫
斯道の芸府とも謂ふべき文楽座と対峙して左のみ退(ひけ)を取らざる阪地明楽座の重鎮と推れつゝある竹本伊達太夫、昨年大隅太夫と倶に上京して歌舞伎座に喝采の花を咲かし、帰阪後、相変らず明楽座に出勤し、芸の為め座の為め、熱心尽瘁の結果は何時もながらの好評、今に阪地の大立物と言はるゝの期も遠きにあらざるべし
【義太夫雑誌55:10面影抄】
参照 此君帖
竹本伊達太夫