豊竹 相駒
現下小土佐の切前(もたれ)として顕はれ居る同嬢は其伎芸の価値に於て或は同座真打以上なりとの好評あり其熱心乱れさるの語り振りは頗る聴客の意に適して嬢を聴かんとての客数優にその半ばを占むといふ嬢は元来豊竹駒太夫の門にして先年駒子の糸にて彼の新睦派に在りしが一度去つて地方に赴き帰京後梅駒(ばいこま)の糸にて再び出席する事となりぬ。
【義太夫雑誌 51:15面影抄】
馬道五丁目十一番地青柳キン方久我ヒデ事 豊竹相駒