序 情(こゝろ)中(うち)に動(うご)き言(ことば)外カに形(あらハ)る是を号(なづけ)て歌(うた)といふ情(こゝろ)物(もの)に転(てん)じ言(ことハ)品(しな)を分つ是を号ケて浄瑠璃(しやうるり)といふ其曲調(きよくてう)開合(かいがう)の精(くハしき)ものハ竹本豊竹の二流にとゞまる此道を嗜(たしなま)んにハ第一に字読(じよミ)を覚へ文句の意(こゝろ)を弁(わきま)へ貴賎老若(きせんらうにやく)の位を定め序破急(ぢよはきう)をわけ拍子(ひやうし)を能(よく)とるべし古人も稽古(けいこ)を晴(はれ)とし公界(くがい)を常とせよといへり故に道行景事の品〃を選集(ゑりあつめ)稽古励(はげミ)の備(そなへ)となすのミ |
目録 | |
摂州渡辺橋供養 | 道行雲井の玉ぼこ |
仮名手本忠臣藏 | 道行旅路の嫁入 |
東鑒御狩巻 | 道行廓浮駕 |
義経千本桜 | 道行初音の旅 |
悪源太平治合戦 | 道行梅の涙笠 |
菅原伝授手習鑑 | 道行詞の甘替 |
楠昔噺 | 道行恋の花火 |
夏祭浪花鑑 | 道行妹背走書 |
軍法富士見西行 | 道行恋角文字 |
男作五雁金 | 道行夢の通ひ路 |
ひらかな盛衰記 | 宇治川先陣物語 |
敵討襤褸錦 | 百夜かぞへ哥 |
芦屋道満大内鑑 | 小袖物ぐるひ |
和田合戦女舞鶴 | 軍勢玉児桜 |
源家七代集 | 今様女丹前 |
清和源氏十五段 | 忠臣はた揃 |
後三年奥州軍記 | 松しま八けい |
摂津国長柄人柱 | あしかりの段 |
北条時頼記 | 雪の段丸一だん |
八百屋お七 | 中の巻丸一だん |
傾城反魂香 | あいの山のだん |
祝言町家正月 | 色里大黒舞 |