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【 戦陣訓 】

(2016.08.15)
(2018.07.15補訂)
提供者:ね太郎
  

◎ 戰陣訓 PDF
 昭和16年3月
 
 乍憚口上
彌生の空ものどかにて愈々春景色と相成申候ところ銃後の皆々様には愈々御機嫌に遊ばされ大慶此事に奉存候
偖而當座は引續き四方皆々様の御引立によつて連日連夜盛況を續け來り候ことは偏にわが傳統の郷土藝術御愛好の致す處と難有奉存候然るところ此度はいよ/\當座の本質に顧み更に大政翼賛の實を擧げ度座員一同に於ては一層の努力を仕り過般陸軍大臣閣下より全般に御垂示を賜はりたる「戰陣訓」の主旨を體し當座獨得の機構を以て新曲を編み御目先きの變化と相俟つて御娯樂のうちに此精神をお酌みとり願ひ度又其他上演の狂言はいづれも美はしき日本固有の道德と人情に深き根ざしをもてる時代もの世話ものをおもしろく配列仕り候次第に御座候間何卒當座一同の熱意と努力を御諒察賜はり相變らず御來場被下成度偏に御願申上候   敬白
  昭和十六年三月一日
   四ツ橋畔
     文樂座敬白
 
 
「戰陣訓」上演に就て
白井松次郎
陸軍大臣閣下の御垂示に相成りました「戰陣訓」は非常に結構な御文章と拜しまして曩に弊社關係方面の一同に配付いたし、謹んで御趣旨を服膺いたして居りますが、此度陸軍記念日を機會に所屬各劇場に於きましても、此本旨をそれ/\の機構に織り込みまして、御觀客様の御一燦に供することゝいたしましたが、當座に於きましても、又日本固有の傳統に根ざしまする藝術の本位に合致いたしまする爲めに此度「戰陣訓」の本訓を一々歷史の事實に照し、新作曲をいたし、文樂獨得の機構によつて皆様の御批判を仰ぐことゝ相成りましたが、何分早急の準備で充分の事は御期待に添はないまでも、職域奉公の一端を果し得ますれば誠に幸ひと存ずる次第でございます。
 
「戰陣訓」場割
第一 景天の岩戸(皇國)
第二景 美々津濱御船出(皇軍)
第三景 橿原神宮(軍紀・敬神)
第四景 高津の宮(率先躬行)
第五景 菅公配所(淸廉潔白・臣道實踐)
第六景 元冠の役(團結)
第七景 楠公櫻井の驛(忠孝)
第八景 義士の討入(協同・死生觀)
第九景 二宮金次郎(質實剛健)
第十景 旅順二〇三高地(攻撃精神)
第十一景 日本海々戰(必勝の信念)
第十二景 國民總進軍(防諜・皇恩布浴)
 
(パンフレットより)
 
 (床本) 戰陣訓
 そも/\戰陣訓の其要旨體せ一億國民の遠く神代の昔より八紘一宇の御聖德岩戸神樂に黎明の光尊く
 ほの/\とそも往昔や皇軍の美々津の濱を御船出征くは正しき仁武の道
 金鵄の光かゞやきて恩威になびく青人草幾千代よろづ榮え繁る申すもおろか橿原の皇紀の始
 かしこけれ賤が伏家の民草の幸おぼし召し高きやに登りて見れば煙立つ民のかまどは賑ひにけり御仁慈あつき御德の高津の宮ぞ
 有難や去年の今夜淸涼に待す恩賜の御衣の今此に延喜如月月影の淸き心の道實が臣道つくす今の世に皇恩尊き太宰の宮
 筑紫筑前多々良濱元軍競ふ國難に固く結びし日の本の國民草のおしなべて吹神風に夷敵原水屑となりし幾十萬是ぞ神國無双心皇運無窮ぞ尊けれ
 父の訓しに櫻井の里の青葉のはら/\と忍び音洩らす一時雨二葉の十せ三つの朝四條畷のあづさ弓無き數に入る名をとゞむ
 いろは匂える四十七今ぞとけ行く朝雪の思ひは千々に亂るとも一つ心にとけ落ちて本望とぐる泉岳寺
 煙は絶えぬ二宮の社と共に德尊き幼き姿金次郎柴苅山も破れ瀨戸の月もるかべもいとひなく螢雪爰に實を結び尊徳翁と仰がるもたゆみ無き身の心なり
 たゆみ無き身の心こそ實に忘られぬ心の魂爾靈山頂風寒く颯々として鬼骨に浸む英魂爰に幾千哉涙も氷る身も緊る英靈爰に幾萬か我攻撃の精華こそ世界に冠す寶なれ
 我必勝の信念を今ぞ現す日本海興國興廢此一戰にあり各員一層奮勵努力せよ世界不朽の海戰史千古未曾有の戰捷史勝つて兜の緒をしめん
 いざ國民よ進軍だ皇恩布浴に防諜に心をしめよ一億民正義の民の日本人いざ國民よ團結だ戰陣訓を胸にして心たゆむな一億民正義の民の日本人
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戰陣訓
陸訓第一號
本書ヲ戰陣道德昂揚ノ資ニ供スベシ
昭和十六年一月八日
陸軍大臣東條英機
 序
 夫れ戰陣は、大命に基き、皇軍の神髓を發揮し、攻むれば必ず取り、戰へば必ず勝ち、遍く皇道を宣布し、敵をして仰いで御稜威の尊嚴を感銘せしむる處なり。されば戰陣に臨む者は、深く皇國の使命を體し、堅く皇軍の道義を持し、皇國の威德を四海に宣揚せんことを期せざるべからず。
 惟ふに軍人精神の根本義は、畏くも軍人に賜はりたる勅諭に炳乎として明かなり。而して戰闘竝に訓練等に關し準據すべき要綱は、又典令の綱領に教示せられたり。然るに戰陣の環境たる、兎もすれば眼前の事象に捉はれて大本を逸し、時に其の行動軍人の本分に惇るが如きことなしとせず。深く愼まざるべけんや。乃ち旣往の經驗に鑑み、常に戰陣に於て勅諭を仰ぎて之が服行の完璧を期せむが爲具體的行動の憑據を示し、以て皇軍道義の昂揚を圖らんとす。是戰陣訓の本旨とする所なり。
 
本訓(其の一)
 
 第一 皇國
 大日本は皇國なり。萬世一系の天皇上に在しまし、肇國の皇謨を紹繼して無窮に君臨し給ふ。皇恩萬民に遍く聖德八紘に光被す。臣民亦忠孝勇武祖孫相承け、皇國の道義を宣揚して天業を翼賛し奉り、君民一體以て克く國運の隆昌を致せり。
 戰陣の將兵、宜しく我が國體の本義を體得し、牢固不拔の信念を堅持し、誓つて皇國守護の大任を完遂せんことを期すべし。
 
 第二 皇軍
 軍は天皇統帥の下、神武の精神を體現し、以て皇國の
威德を顯揚し皇運の扶翼に任ず。
 常に大御心を奉じ、正にして武、武にして仁、克く世界の大和を現ずるもの是神武の精神なり。武は嚴なるべし仁は遍きを要す。苟も皇軍に抗する敵あらば、烈々たる武威を振ひ斷乎之を撃碎すべし。假令峻嚴の威克く敵を屈服せしむとも、服するは撃たず從ふは慈しむの德に缺くるあらぱ、未だ以て全しとは言ひ難し。武は驕らず仁は飾らず、自ら溢るゝを以て尊しとなす。皇軍の本領は恩威竝び行はれ、遍く御稜威を仰がしむるに在り。
 
 第三 軍紀
 皇軍軍紀の神髓は、畏くも大元帥陛下に對し奉る絶對隨順の崇高なる精神に存す。
 上下齊しく統帥の尊嚴なる所以を感銘し、上は大權の承行を謹嚴にし、下は謹んで服從の至誠を致すべし。盡忠の赤誠相結び、脈絡一貫、全軍一令の下に寸毫紊るゝなきは、是戰捷必須の要件にして又實に治安確保の要道たり。
 特に戰陣は、服從の精神實踐の極致を發揮すべき處とす。死生困苦の間に處し、命令一下欣然として死地に投じ、默々として獻身服行の實を擧ぐるもの、實に我が軍人精神の精華なり。
 
 第四 團結
 軍は、畏くも大元帥陛下を頭首と仰ぎ奉る。渥き聖慮を體し、忠誠の至情に和し、擧軍一心一體の實を致さざるべからず。
 軍隊の統率の本義に則り、隊長を核心とし、鞏固にし.て而も和気靄々たる團結を固成すべし、上下各〃其の分を嚴守し、常に隊長の意圖に從ひ、誠心を他の腹中に置き、生死利害を超越して、全體の爲己を沒するの覺悟なかるべからず。
 
 第五 協同
 諸兵心を一にし、己の任務に邁進すると共に、全軍戰捷の爲欣然として沒我協力の精神を發揮すべし。
 各隊は互に其の任務を重んじ、名譽を尊び、相信じ相援け、自ら進んで苦難に就き、戮力協心相携へて目的達成の爲力闘せざるべからず。
 第六 攻撃精神
 凡そ戰闘に勇猛果敢、常に攻撃精神を以て一貫すべし
 攻撃に方りては果斷積極機先を制し、剛毅不屈、敵を粉碎せずんば已まざるべし。防禦又克く攻勢の鋭氣を包藏し、必ず主動の地位を確保せよ。陣地は死すとも敵に委すること勿れ。追撃は斷々乎として飽く迄も徹底的なるべし。
 勇往邁進百事懼れず、沈着大膽難局に處し、堅忍不拔困苦に克ち有ゆる障碍を突破して一意勝利の獲得に邁進すべし。
 
 第七 必勝の信念
 信は力なり。自ら信じ毅然として戰ふ者常に克く勝者たり。
 必勝の信念は千磨必死の訓練に生ず。須く寸暇を惜しみ肝膽を碎き、必ず敵に勝つの實力を涵養すべし。
 勝敗は皇國の隆替に關す。光輝ある軍の歷史に鑑み、百戰百勝の傳統に對する己の責務を銘肝し、勝たずば斷じて已むべからず。
 
 本訓(其の二)
 第一 敬神
 神靈上に在りて照覧し給ふ。
 心を正し身を修め篤く敬神の誠を捧げ、常に忠孝を心に念じ、仰いで神明の加護に恥ぢざるべし。
 
 第二 孝道
 忠孝一本は我が國道義の精粋にして、忠誠の士は又必ず純情の孝子なり。
 戰陣深く父母の志を體して、克く盡忠の大義に徹し、以て祖先の遺風を顯彰せんことを期すべし。
 
 第三 敬禮擧措
 敬禮は至純なる服從心の發露にして、又上下一致の表現なり。戰陣の間特に嚴正なる敬禮を行はざるべからず
 禮節の精神内に充溢し、擧措謹嚴にして端正なるは強き武人たるの證左なり。
 
 第四 戰友道
 戰友の道義は、大義の下死生相結び、互に信賴の至情を致し、常に切磋琢磨し、緩急相救ひ、非違相戒めて、倶に軍人の本分を完うするに在り。
 
 第五 率先躬行
 幹部は熱誠以て百行の範たるべし、上正しからざれば下必ず紊る。戰陣は實行を尚ぶ。躬を以て衆に先んじ毅然として行ふべし。
 
 第六 責任
 任務は神聖なり。責任は極めて重し。一業一務忽せにせず、心魂を傾注して一切の手段を盡くし、之が達成に遺憾なきを期すべし。
 責任を重んずる者、是眞に戰場に於ける最大の勇者なり。
 
 第七 死生觀
 死生を貫くものは崇高なる獻身奉公の精神なり。
 生死を超越し一意任務の完遂に邁進すべし。
 身心一切の力を盡し、從容として悠久の大義に生くることを悦びとすべし。
 
 第八 名を惜しむ
 恥を知る者は強し、常に郷黨家門の面目を思ひ、愈〃奮勵して其の期待に答ふべし。
 生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を殘すこと勿れ。
 
 第九 質實剛健
 質實以て陣中の起居を律し、剛健なる士風を作興し、旺盛なる士氣を振起すべし。
 陣中の生活は簡素ならざるべからず。不自由は常なるを思ひ、毎事節約に努むべし。奢侈は勇猛の精神を蝕むものなり。
 
 第十 淸廉潔白
淸廉潔白は、武人氣節の由つて立つ所なり。己に克つこと能はずして物慾に捉はるゝ者、爭でか皇國に身命を捧ぐるを得ん。
 身を持するに冷嚴なれ。事に處するに公正なれ。行ひて俯仰天地に愧ぢざるべし。
 
 本訓(其の三)
 第一 戦陣の戒
一 一瞬の油斷、不測の大事を生ず。常に備へ嚴に警めざるべからず。
   敵及住民を輕侮するを止めよ。小成に安んじて勞を厭ふこと勿れ。不注意も亦災禍の因と知るべし
二 軍機を守るに細心なれ。諜者は常に身邊に在り。
三 哨務は重大なり。一軍の安危を擔ひ、一隊の軍紀を代表す。宜しく身を以て其の重きに任じ、嚴肅に之を服行すべし。
   哨兵の身分は又深く之を尊重せざるべからず。
四 思想戰は、現代戰の重要なる一面なり。
   皇國に對する不動の信念を以て、敵の宣傳欺瞞を破摧するのみならず、進んで皇道の宣布に勉むべし。
五 流言蜚語は信念の弱きに生ず。惑ふこと勿れ、動ずること勿れ、皇軍の實力を確信し、篤く上官を信賴すべし。
六 敵産、敵資の保護に留意するを要す。
   徴發、押收、物資の燼滅等は總て規定に從ひ、必ず指揮官の命に依るべし。
七 皇軍の本義に鑑み、仁恕の心能く無辜の住民を愛護すべし。
八 戦陣苟も酒色に心奪はれ、又は慾情に驅られて本心を失ひ、皇軍の威信を損じ、奉公の身を過るが如きことあるべからず。深く戒愼し、斷じて武人の淸節を汚さざらんことを期すべし。
九 怒を抑へ不滿を制すべし。「怒は敵と思へ」と古人も教へたり。一瞬の激情悔を後日に殘すこと多し。
 軍法の峻嚴なるは特に軍人の榮譽を保持し皇軍の威信を完うせんが爲なり。常に出征當時の决意と感激とを想起し、遙かに思を父母妻子の眞情に馳せ、假初にも身を罪科に曝すこと勿れ。
 
第二 戦陣の嗜
一 尚武の傳統に培ひ、武德の涵養、技能の練磨に勉むべし。
  「毎事退屈する勿れ」とは古き武將の言葉にも見えたり。
二 後顧の憂を絶ちて只管奉公の道に勵み、常に身邊を整へて死後を淸くするの嗜を肝要とす。
   屍を戰野に曝すは固より軍人の覺悟なり。縱ひ遺骨の還らざることあるも、敢て意とせざる様豫て家人に含め置くべし。
三 戰陣病魔に斃るゝは遺憾の極なり。特に衞生を重んじ、己の不節制に因り奉公に支障を來すが如きことあるべからず。
四 刀を魂とし馬を寶と爲せる古武士の嗜を心とし、戰陣の間常に兵器資材を尊重し、馬匹を愛護せよ。
五 陣中の德義は戰力の因なり。常に他隊の便益を思ひ宿舎、物資の獨占の如きは愼むべし。
  「立つ鳥跡を濁さず」と言へり。雄々しき床しき皇軍の名を異郷邊土にも永く傳へられたきものなり
六 總じて武勲を誇らず、功を人に讓るは武人の高風とする所なり。
   他の榮達を嫉まず己の認められざるを恨まず、省みて我が誠の足らざるを思ふべし。
七 諸事正直を旨とし、誇張虚言を恥とせよ。
八 常に大國民たるの襟度を持し、正を踐み義を貫きて皇國の威風を世界に宣揚すべし。
   國際の儀禮亦輕んずべからず。
九 萬死に一生を得て歸還の大命に浴することあらば、具に思を護國の英靈に致し、言行を愼みて國民の範となり、愈〃奉公の覺悟を固くすべし。
  結
 以上述ぶる所は、悉く勅諭に發し、又之に歸するものなり。されば之を戰陣道義の、實踐に資し、以て聖諭服行の完璧を期せざるべからず。
 戰陣の將兵、須く此の趣旨を體し、愈〃奉公の至誠を擢んで、克く軍人の本分を完うして、皇恩の渥きに答へ奉るべし。
 
此度茲に「戦陣訓」の制定を見るに到りましたが、之はたゞに將兵ばかりでなく、職域奉公に盡す吾々も亦銘記遵奉すべきであります。
 
第一景天の岩戸 そも〳〵戰陣訓の其要旨體せ一 億國民の遠く神代の昔より八紘 一宇の御聖德岩戸神樂に黎明の 光尊く。 第二景美々津濱御船出 ほの〴〵とそも往昔や皇軍の美 々津の濱を御船出征くは正しき 仁武の道。 第三景橿原神宮 金鶏の光かがやきて恩威になび く青人草、幾千代よろづ集え繁 る申すもおろか橿原の皇紀の始 第四景高津の宮 かしこけれ賤が伏家の民草の 幸、おぼし召し高きやに登りて 見れば煙立つ民のかまどは賑ひ にけり御仁慈あつき御德の高津 の宮ぞ。 第五景菅公配所 有難や去年の今夜清涼に待す恩 賜の御衣の今此に延喜如月月影 の清き心の道實が臣道つくす今 の世に皇恩尊き太宰の宮。 第六景元冠の役 築紫築前多々良濱元軍競ふ國難 に固く結びし日の本の國民草の おしなべて吹神風に夷敵原水屑 となりし幾十萬是ぞ神國無双心 皇運無窮ぞ尊けれ。 第七景楠公櫻井の驛 父の訓しに欄井の里の青葉のは らくと忍び音洩らす一時雨二  葉の十せ三つの朝四條畷のあつ さ弓無き數に入る。 第八景義士の討入 名をとゞむいろは匂える四十七 今ぞとけ行く朝雪の思ひは千々 に亂るとも一つ心にとけ落ちて 本望とぐる泉岳寺。 第九景二宮金次郎 煙は絶えぬ二宮の社と共に德尊 き幼き委金次郎柴刈山も破れ瀬 戸の月もるかべもいとひなく螢 雪爰に實を結び尊德翁と仰がる もたゆみ無き身の心なり。 第十景旅順二〇三高地 たゆみ無き身の心こそ實に忘ら れぬ心の魂爾靈山頂風寒く颯々 として鬼骨に浸む英魂爰に幾千 哉涙も氷る身も緊る英靈爰に幾 萬か我攻撃の精華こそ世界に冠 す寶なれ。 第十一景日本海々戦 我必勝の信念を今ぞ現す日本海 興國興廃此一戦にあり各員一層 奮勵努力せよ世界不朽の海戰史 千古未曾有の戰捷史勝つて兜の 緒をしめん。 第十二景国民總進軍 いざ國民よ進軍だ皇恩布浴に防 諜に心をしめよ一億民正義の民 の日本人いざ國民よ團結だ戰陣 訓を胸にして心たゆむな一億民 正義の民の日本人。