FILE 12 附3

【 浄瑠璃史の十八世紀 目次 】

 
はしがき 郡司正勝
 
目次
序説
  十八世紀後期の「竹本座」と「豊竹座」 3
   一、浄瑠璃の寛政元年
   二、「竹本座」探索
   三、「明和四年竹本座退転」説批判
   四、安永、天明期の「竹本座」
   五、天明期の「豊竹座」
   六、浄瑠璃復興
I 近松、享保の改革とその前夜
  享保十年前後上方戯曲の一傾向 41
  「弘徽殿鵜羽産家」の背景、いわゆる「正徳の治」  51
   一、「音曲百枚笹」との先後
   二、「民をあはれむ源氏」
   三、「相模入道千疋犬」と「娥歌かるた」
   四、「法廷の場」裏表−−「弘徽殿鵜羽産家」「大経師昔暦」「傾城酒呑童子」
   五、近松における劇と語り物(一)−「釈迦如来誕生会」−
  「国性爺合戦」と「曽我会稽山」  95
   一、「楼門」「甘輝館」覚え書−近松における劇と語り物(二)
   二、「国性爺合戦」の台本、興行
   三、「曽我会稽山」−大樹御狩の一日−
  「平家女護島」小考−「鬼は都に」−  143
 
U 並木宗輔
  享保の改革と人形浄瑠璃−「和田合戦女舞鶴」ほか−  157
  「奥州秀衡有そう婿」誕生と遍歴  178
   序、淡路島の雲、岩提山の紅花
   一、淡路の浄るりと豊竹座
   二、「奥州秀衡有そう婿」の伝承状態と曲風
  並木宗輔の世話浄瑠璃  237
   一、「和泉国浮名溜池」
   二、「茜染野中の隠井」
  「菅原伝授手習鑑」などの合作者問題  271
   一、作者伝説への対応
   二、親子恩愛劇と出雲、宗輔
   三、豊竹座時代の並木宗輔
   四、延享寛延期、竹本座の執筆分担
   五、「道明寺」と近松
   六、「佐太村」−バーナムの森の梅・松・桜−
  「義経千本桜」論  364
   一、二段同−壇の浦の戦いは存在したか−
   二、三段目と四段目
  「仮名手本忠臣蔵」論  384
   一、「仮名手本忠臣蔵」の成立
   二、六段目「勘平切腹の段」
   三、九段目「山科閑居の段」
 
V 近 松 半 二
  「本朝廿四孝」論  423
  「妹背山婦女庭訓」成立と展開  457
   一、「芝六住家の段」戯曲構造論
   二、「山の段」の時制
  明和八年の近松半二  510
   一、「桜御殿五十三駅」の諸本−『増補日光邯鄲枕』浄瑠璃化をめぐって−
   二、「桜御殿五十三駅」の主題と構造
 
W 寛政前期の浄瑠璃
  松平定信と浄瑠璃界−「有職鎌倉山」その他−  561
  「浪華名所古跡辻」−大聖寺藩主押し込事件と「絵本合法衢」の間−  570
  「太平鳴戸の船諷」−蜂須賀重喜をめぐる浄瑠璃と小説−  579
   一、『阿淡夢物語』の周辺
   二、「傾城阿波の鳴門」から「太平鳴戸の船諷」へ
 
  (付) 人形浄瑠璃文楽の上演形態  617
   一、“通し”の史的考察
   二、一九八九年「菅原伝授手習鑑」
 
 掲載論文初出一覧  639
 あとがき  645